アイスホッケー指導員養成講座2日目(仙台)。
前回、
各年代で代表として選ばれる選手はどういう選手か?
2日目の話を聞いていて、自分なりにまとめてみます。皆さん、知りたいですよね笑。これが全部ではないです。あくまで今日の講座の内容から、ですよ!
ここで終わっていました(ごめんなさい)。というわけで、今回は「代表に選ばれる選手がしていること=すべてのアイスホッケー選手にとって必要なこと」をまとめていきたいと思います。
(*講座を聞いての個人的感想です。確かに重要なことですが、これが連盟の指針であるとか、選ぶときの基準である、と断言できるものではございませんのでご了承ください。)
1・わずかな動きの差を理解しているかどうか。
試合中、わずかな動きの差(違い)が失点を防いだり、チャンスを広げたりします。
例えばその1。
ゴール裏でよくする「D-Dパス」の場面を見てみましょう。パックをキープしているDFからゴール裏でパスをもらう。このとき、パスをもらう選手はどういった動きをしますか?
「ん?ただゴール裏で、パスをもらうだけじゃないの?」
一見それだけのプレーに見えますが、実は違います。パスをもらうDFがすること、それは「一度ゴール前に寄ってから裏へ行く」です。
図にするとこんな感じ
(準備中)想像してね。
このわずかな動きで、もし味方DFがパス前にパックを奪われたりハンブルしたりした場合に、ゴール前をケアすることが可能になります。
例えばその2。
攻めているときにFWがする「ミドルドライブ」。パックを持ってサイドを走る1番手に対し、ミドル(中央)に走り込む2番手はどう動きますか?
「ん?ただゴール前に走り込むだけではだめなんですか?」
だめではないです。それでも十分攻めていることにはなりますが、チャンスを広めるためにはもうひと工夫必要だそうです。
それは、1番手のFWに一度寄って、相手DFを迷わせるということです。
図に書くとこんな感じ↓
(準備中) 想像してね。
ただゴール前に走り込んで2対1を作るよりも、DFが「どっちにつけば良いんだ?」と判断に迷うことでゴールチャンスが広がる、ということです。
時間にしてわずか1秒か2秒、ほんの一瞬のプレーかもしれません。この細かな動きに気付かない方も多いかもしれません。でも、それができることで、差が出る。失点もチャンスも、ゴールが生まれるのはほんの一瞬なのです。
2・セカンドアクションができるかどうか
セカンドアクション。さて、何のことでしょう。
2番目の…動き…?そう、一つのプレーをしたあとの動きが大事ということです。
例えばFWのフォアチェック。1-2-2や2-3など、どのシステムであっても「セカンドアクション」が重要になります。
パックキャリアにアングルをかけたあと、パスを出されたらすぐ次の動きに移る。次の展開を予想して動く。それがセカンドアクションです。
例えばニュートラルゾーンでのDーDパス。パスを出したDFはどうしますか?
ただパックの方向を見て終わりでしょうか?
パスを出したDFは、味方のDFよりも下がってサポートする体制を取ることが必要です。
パスを出したら必ず寄る。ドットとドットの中に常にいるようにする。
(私はFWなのであまり意識したことはありませんでしたが、これ、DFとしてかなり重要だそうですよ)
これもほんのわずかな動きの差ですが、できる・できないでは試合展開が大きく変わってきますよ、というお話でした。
ほら、シュート打った後に、リバウンド方向とは逆にターンしちゃう選手、いませんか?
(ドキッ!笑)打ったあとも大事です。パックをひたすら追いましょうね。
3・どれだけ「ズル賢い」プレーができるかどうか
アイスホッケーは常に動いている選手同士の試合です。システムや基本的な動きはあっても、そればかりしていては勝てません。(それに楽しくないし笑)
例えば先ほどのミドルドライブの場面。
2番手でゴール前に走り込む選手は、「わざと」相手DFに近寄っていきます。DFの前を通って行きます。
さらにそのとき、「ズル賢い」選手は、相手DFのスティックをちょんっと触ったり角度を変えたりするそうです。そうすると、一瞬パスラインができる。
アイスホッケーには「創造力」が必要。それはこどものときから養われるものなので、指示・命令ばかりではなく、自由な発想も大事に育てていきましょう、というお話でした。
ちなみに雑談の中で、「こういったずる賢いプレーは、えっとね、例えばフリーブレイズの田中遼選手とかがうまい。」とのこと。今度試合を見る方、ぜひ注目してください♪
今日は以上です。
養成講座2日目の午後は、青山晴子さんの栄養講座、メンタルコーチの山家正尚さんの講座と続きます。
(青山晴子さんと聞いてピンと来た方は懐かしき「アイスホッケーマガジン」愛読者ですね♪)
また時間つくって書きますね。
つづく。