<2009年10月9日(金)マ・シェリ八戸 創刊号より>
新米ママの育児徒然草
今年7月に女の子を出産。子どもと一緒に成長中の新米ママが綴る育児つれづれ。
序段◎出産は自分でするもの
「ハタチで結婚して、子どもを産んで、参観日で『若いお母さん!』と言われたいよね~」
高校生の頃の私は、友達と冗談交じりにそんなことを言っていました。ごくごく当たり前に、自然に、結婚も出産も「できる」ものだと思いながら・・・。
あれから十数年、高校生の頃に思い描いていた人生とはまったく違う二十代が過ぎ、気づけば三十代。出産は無理かなと半ば諦めかけていた私の元に、ある日突然飛んできたコウノトリ。初めてもらった超音波写真には、わずか2.2cmのわが子が映っていました。
初期の頃はつわりに悩まされましたが、先輩ママからの、
「つわりは赤ちゃんが一生懸命生きようとしている証拠だから、お母さんも頑張って!」
というメールを励みになんとか乗り越えました。出産間近、通院していた病院の母親学級で聞いた、担当の看護師さんの言葉が今でも忘れられません。
「出産は『自分でするもの』だからね!私たちはそれを少し手伝うだけ。自分が産むんだという気持ちを強く持って分娩室に来るように!その気持ちがないとパニックになるよ~!」
厳しい口調ながらも、あたたかなメッセージ。出産は「自然にできるもの」と思っていた私でしたが、強い意志を持って「自分でする」ものなのだと、そのときあらためて気づかされたのでした。
(鈴木あゆみ・八戸レッズ女子アイスホッケークラブ)
以前このブログでも書きましたが、2009年10月から2011年3月まで、フリーペーパー「マ・シェリ」八戸版にて育児コラムを連載していました。マ・シェリさんより許可を得ましたので、このブログにも記念として残していきたいと思います。
この超音波写真に写っていた長女は今、小学校2年生になりました。本当にあっという間です。改めてコラムを読むと、初心に戻るというか、なにをしても「かわいいなあ~」と思っていた頃もあったなと、毎日怒ったりイライラしている自分を反省します。
短いコラムですが、当時の自分にとって大事な言葉をつむいだつもりです。
「つわりは赤ちゃんが一生懸命生きようとしている証拠。」
「自分が産むんだという強い気持ちを持って」
時代は変わっても、いろいろな情報が飛び交っていても、これだけは変わらないことだと思うのです。
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女子アイスホッケー選手の中には私のようなママさん選手が何名か(いや、結構たくさん)います。全日本選手権Bグループだと、今も現役で頑張っている選手、若手に負けず得点を決めている選手、親子で出場している選手もいます。上位8チームによるAグループでは、ここ数年ですと私の他に片手で数えるくらいしか記憶がありませんが、そのうち、女子日本代表であるスマイルジャパンにママさん選手が誕生してもおかしくないと思います。
今に限ったことではなく、もう20年以上前、私が中学生の頃から「ママさん選手」はいました。遠征に赤ちゃんを連れてきている風景が身近にありました。だから特別なことではない、という気持ちもあります。その姿を見てきたからこそ、私は「35歳でママさん選手」という目標があったのだと思います。
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競技の枠を越え、将来ママになっても選手として続けたいというスポーツ選手の皆さんに届くといいな、と思います。時間を作ってまたアップしていきます。
掲載はこんな感じで。
思い出の創刊号
マ・シェリさん、ありがとうございました!
~つづく~
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きょうのしつもん
なぜ、そのスポーツをしていますか?
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