「氷鬼」と「かわり鬼」から学ぶ、アイスホッケーで大事なこと。

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こんにちは。久しぶりのブログです。

先日の練習で気付いたことを備忘録として残しておこうと思います。

その日はBチームの中でも1年生と2年生を見ていました。

3年生と上手な2年生はAチームに合流していて、5人だけでした。

(注:所属するチームのA・Bは小学校4年生以上がA、3年生以下がBと年齢で区切られています。それが地域のルールのようです)

ハンドリングやシュートはまだまだで、1年前はコーンを使ってようやく滑っていたよね、というような子どもたちです。

お盆まで中学生を見ていたという事情もあり、Bチームの子どもたちは久しぶり。

その日は「どのくらい滑れるようになったか見せて~」と理由をつけて、フォアスケーティングやバックスケーティング、エッジコントロールなどのドリルをしていました。

実際、以前よりみんな上手に滑れるようになっていたので驚きました。

「うまくなったね!」と言いながらメニューをすすめ、みんな頑張っていました。

でも、私が久しぶりに見たせいか、「おにごっこやりたい」と言い出しました。

甘えてきたか?うーん・・・。

本当はハンドリングやシュートドリルなど、パックを使った練習にうつりたい。

でも、子どもたちはもう遊ぶ気満々(笑)。

よし、じゃあとことん走らせようと思い、「何おに?」と言うと、

「こおりおに!!」

というわけで、始まりました。氷鬼。皆さんもご存知の通り、

オニにタッチされたら動けなくなる。

味方にタッチされたらまた動けるようになる、というあの「氷鬼」です。

「オニやりたい!」という子もいたので、すんなり開始。

みんなキャーキャー言いながら走り出しました。

「うわー」

「たすけて-」

「はやくはやく!こっち!」

みんな大声で叫んでいます。

5人しかいないので、4人を捕まえたら終わり。

使える広さはブルーラインからセンターラインまでの限られた空間しかありません。

(その日はAとBに加え、中学生とも合同だったので、使えるゾーンはリンクの3分の1。さらに体験の子どもたちもいたので、その子たちにぶつからないようにしなければなりません)

1回目が終わると、

「まだやりたい!!」と走りたい様子。

よし、いいだろう(にやっ)。

でも、このままだとただの遊びになっちゃうなと思ったので、ちょっとずつ軌道修正しました。

「みんな、タッチされても動いているからオニがかわいそうだよ。タッチされたらその場でストップ!!だよ」

滑れるようにはなったけれど、みんなはまだ自由に止まることはできないレベル。

止まれたとしても、片方の足でしか止まれなくて、右と左、両方の足で止まることができる子はいません。

ストップに注意しながら2回目開始。

「はい、タッチ!ストップ!」

「アウト~!ストップ!」

相変わらずキャーキャー言いながらのこおりオニですが、ストップ!を徹底するだけで意外といい練習です。

どこでタッチされるかわからないので、反応の早さも試されます。

限られたゾーンであることも幸いして、小さくターンをする子もちらほら。

ターンの練習だとできないのに(笑)。

私的には改善が見られた2回目も終了。

(結局3回やった気がします)

その後、本当はパック使ったドリルしたかったんです・・・

Aチームのお兄様お姉様方はちゃんとしたドリルしているし・・・苦笑

でも、次に子どもたちから出てきた言葉は「今度はかわりオニやりたい!!」

「かわりオニ?何それ?みんなわかるの?」

正直、私は知りませんでした(汗)。

「タッチされたら、その人がオニになるんだよ!」

「知ってる知ってる!」

というわけで、始まりました。かわりオニ。

黙って見ていると、確かにオニが交代しています。

そして「これは延々と続くぞ」ということに気付きました(笑)。

実はすごい量のスケーティングをしているので、子どもたちは汗だくでした。

「よし、1回集合しよう。集めてちょうだい」

1人の選手に声をかけ、池上正さん方式で1人の選手に声をかけると、「しゅうごう~」と子どもたち同士で声をかけて集まってくれました。

笛を使うことも、私が叫ぶ必要もありません。

違うメニューをすると思った子どもたちは「まだやりたい!」と叫んできます。

「うん。まだやるよ。1つだけしつもん。変わりオニはどうしたらつかまらない?」

「えっとね、オニになったらオニだよってさけぶ!」

「オニになった子をおしえる!」

「まわりを見る!」

おお!!周りを見る!!

なんだかアイスホッケーっぽい言葉が出てきました!!

よし、これでいこう。

「そうだね。まわりを見ることも大事だし、オニだよ!とか、○○くんがオニだよ!と叫んであげるのもいいね。じゃあ、それに気をつけて、もう1回」

「やった~」

走り出した子どもたちは、前にも増して、キャーキャー言っています。

でも、実は中身が違ってきていました。

「おれ、オニだよ!」

「オニだれ?」

「○○くんだよ!」

限られたゾーンでターンをするからどうしてもオニがタッチする場面を見逃してしまうことがあります。

でも、声を出して、声をかけ合って、助け合っているんです。

そして、ちゃんとまわりもキョロキョロ。

ああ、そのままうまくいけばフォアからバックにトランジションできるよ~という子も。

オニから逃げるダッシュ、ストップ、ターン、声をかける・・・

これをパック持ってやったらすごいだろうな~と私は思っていましたが、

きっと隣のAチームの子は「いつまでも何遊んでんの?」と思ってるだろうな・・・

ごめんね・・・苦笑

結局、その日は考えていたメニューの半分もできず、鬼ごっこで走らせて、

最後は体験の子も含めてミニゲームで終わりました。

さっきまでいい感じのスピードで走っていたけれど、やっぱりパックを持つとまだまだです。

そこに気付くのはもう少し(もっと?)先かな・・・と思います。

滑れるようにはなってきたので、次はパックを持った練習をいかに楽しくしてもらえるか、です。

でも、この日は子どもたちから教わった気がします。

まわりを見る。声をかける。自分の役割を言う。名前で叫ぶ。

アイスホッケーは360度動けるスポーツなので、周りを見ることはどのレベルでも重要です。

試合中、周りを見て、声をかけて、プレーを助ける。

45度のウイングからボードチップでもらいたいときの「ボード!」

ディフェンスゾーンでパスをもらうときの「DD!」や

「こっちダメ!そのまま上がって!」という声のサポート。

声をかける(出す)ことは、技術と同時に必要なことです。

プレー中、自分の役割を言うときもあります。

2-1になって攻められて、バックチェックで追いついたとき、

「こっちOK!つめていいよ!」とDFに声をかけたり、

味方とポジションチェンジするとき、「センターオッケー!」と周りに伝えたり。

(少なくとも自分はそうしてきました)

この日の「おれ、鬼だから!」と一緒ですよね(笑)。

そして、名前で叫ぶ。これもほんとに大事。チームメイトとしての第一歩です。

今はまだパック持ってできないけれど、

この子たちが成長したときも、こうして叫びながら、楽しんでホッケーしてくれたらいいな~とほんとに思います。

中学生くらいになると、控え室では大声でわいわいして、

リンクの上にあがると静かな子たちが多いけれど、

やっぱりリンクの上でわいわいプレーするのが一番楽しいよ~!!と思うのです。

こおりオニとかわりオニから学んだ、アイスホッケーで大事なこと。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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