11月18日、
「指導者が怒らない現場」推進プロジェクト主催のオンライン対談イベント、
「プレーを通じて見たアメリカと日本」に参加しました。
対談するお二人は
女子バレーボールの益子直美さんと、
ヨーコ・ゼッターランドさん。
「テレビで見るのは好き」程度のバレーファンですが、
ヨーコさんには特別な思い入れが。
約20年前、立教大学在学中に
ヨーコさんと野球の青島健太さんの講演会がありました。
代表入りを目指して、
コクドレディースで本格的にトレーニングに取り組み始めた私は当時19歳。
長野五輪メンバーに選ばれるかどうかもわからない、
そんなライン上にいました。
講演会が終わってから、記念撮影する人の列に並び、
お話することができました。
アイスホッケーをしていること、
代表を目指していること、
目指してはいるけれど、
選ばれるかどうかもわからないこと。
そのとき、
ヨーコさんからかけていただいた言葉は、
「結果より過程だからね」
そういって、
初対面の私をハグしてくれました。
どういう結果になってもいい。
いまできることを、
自分ができることを、
一生懸命やろう。
そう思いました。
長野五輪メンバーになったときの選手データを見てみたら、
「尊敬する人」のところに
ヨーコさんの名前が。
(いまもググると出てくる・・・なんという・・・)
しつもんメンタル仲間のつっつーが、
「こういう講座あるよ」と何気なくお知らせしてくれたFB投稿をみて、
あの時のお礼が言いたくて、申し込みました。
数十人の方が参加している講座だったのですが、
質問時間に思いきって手を上げました。
ただただ、お礼が言いたくて。
自分が写っていない記念写真を画面越しにお見せしました。
あれから何度も引越したのに私の手元にあったのは、
この日のためだったのかもしれません。
緊張で、頭の中は真っ白。
ちょいどもりながらも言えました。
「あの時は、ありがとうございました」
肝心の質問は、果たして参加者の皆さまのお役に立ったかどうか・・・
録画動画が送られてきたので見てみましたが、
なんとか大丈夫だったかなと思います。
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大学生だったあの時と同じように、
この日の対談でも感じたのは、
言葉の大切さ。
大事にしている言葉。
支えとなる言葉。
接戦になったときに、
「私のところには来ないで」と思っていた益子さんと、
「カモン!」私に上げて!とアピールするアメリカ選手の差。
そのポジティブな思考はどこからくるのか?
練習以外にもアメリカ代表は座学が多く、
アスリートとして、1人のいち国民として、
社会人としてどうあるべきかということを学び、
意識が変わったこと。
メンタルトレーニングやアンガーマネジメント的なことも学び、
心を常に一定に保ち、
ここぞというときに最大パワーを発揮する方法を身につけたこと。
ヨーコさんは「言葉のアプローチの仕方」という表現をしていました。
ペップトークの方法を用いて
どういった言葉をかけるのか。
「かもしれない」ではなく、
「〇〇だ」という断定形で言う理由。
私はできる。
私だからできる。
私たちだからできる。
今日だからできる。
オバマ前大統領の「We Can」を例に出しながら、
言葉の大切さを改めて感じました。
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お礼が言えて嬉しかったと同時に、
このようなお話を聞いて、
過程より結果を求めていた時期もあったなと反省する気持ちにもなりました。
全日本Bで優勝して、Aグループにあがりたくて。
Aグループを若い選手たちにも経験してほしくて。
厳しい言葉を言っていた頃もありました。
若い選手たちに、
もっと違う言葉をかけたら良かったんじゃないか。
もっと違う視点があったんじゃないか。
そういう思いもありつつ、
負けるだけでなく全日本Bで2回優勝を経験しているので、
勝ったときを思い出すと、
やっぱりあれで良かったんだなと再確認することも。
今だからこそ、
あのときのメンバーと、
お互いの答え合わせをしてみたい気持ちになりました。
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大学生のときの講演会内容はさすがに忘れてしまいましたが、
凛としつつも温かい雰囲気と、
優しいお声はあの頃と同じでした。
バレーボールは、昨年12月に亡くなった母が大好きだったスポーツ。
母に直接この話をしたら、きっとびっくりしたかもしれません。
講座のお知らせをしてくれて、
ご縁をつないでくれたつっつー。
ブレイクアウトルームでご一緒した皆さま。
主催の高橋さん。そして、
益子さん、ヨーコさん、
ありがとうございました!
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あなたの支えとなっている言葉は何ですか?
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