日本体育協会公認アイスホッケー指導員養成講座1日目(仙台)

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日本体育協会公認アイスホッケー指導員の資格を得るため、専門科目講座を受講してきました。すでに別の資格(スポーツプログラマー)を持っているので共通科目は免除です♪

1日目の復習を兼ねてのメモです。全部は書ききれませんが、情報の一つになれば。

目指すは「Go to 2030」

2018年は平昌五輪、2022年は北京五輪です。

その後、2026年は札幌が開催地として立候補を予定し、2030年の開催地も現時点で未定です。もし札幌になったら開催地枠で出場できる可能性が高い。今育てている子どもたちが大人になったときに目指すところは2026年、そして2030年の五輪であるという認識を持って関わってほしい。

JAPANスタイルの確立

全国どこにいても同じレベルの指導が受けられる「一貫指導体制」の確立を目指す。そのために「共有」できることは共有する。良い指導者を育てることが大切。

「学ぶことをやめたら、教えることをやめなくてはならない」

(ロジェ・ルメール フランスのサッカー指導者)

JOCナショナルコーチアカデミーにて。

「指導者を目指すならば、現役プレイヤーのときから準備はできる。」

練習メニューをノートに書いておく。何年経っても振り返ることができる。引き出しを多くしておく。(by 大北さん語録)

良い指導者を増やすことが、選手を育てることにつながる。

アイスホッケー(連盟)は56団体のうち、指導者資格者数は38位。

以前は46位だったが、増えつつある。といっても2016年の時点で342名。
1位はサッカーでなんと35,540名!!2位は水泳の17,343名。

公認指導員の上は「公認コーチ」。公認指導員は初心者~U16までの設定だが、公認コーチはそれ以上のカテゴリー(U18、U20 ,ユニバ、日本代表など)に関わることを想定している。

女子ばかり強くなってもダメ。やはり男子が強くならないと。

チーム数は減少している。

スタッフ登録は3,581名だが、その中には大学のマネージャーも含まれる。(登録人数が多く感じるが、本当の意味での「コーチ」となると少ない、ということ)

ビデオ分析

トップレベルになると「スポーツコードプロ」、「ハドル(hudl)」を使用して分析している。

コーチ(コーチング)の語源

四輪馬車。人を目的地まで運ぶこと。目的達成のための支援活動。

コーチに求められる要素

(講座内で出たもの)人間性、信頼、分析能力、伝える力、学ぶ姿勢、計画性、コミュニケーション能力、知識、スキル、愛情、サポート体制、リーダーシップ、ユーモア、決断力、観察力・・・などなど多数。もっとある。

「観る」こと

観える先の観えないものを見ること。相手の心の中まで見る。何を考えているのか、性格等。

どう伸ばしていくか?成長させるポイントは?
そのためにどうアドバイスすればよいか?(経験や背景を考慮して言い方を考える)

感性は十人十色。

コーチは監督のことも「観る」。

個人の成果がチームの成果につながらないこともあることを、言葉で説明できるようにする。

監督が求めていることは何なのかを見つけ出す。任された仕事には全力を尽くす。

「育てる」

世界と戦えるように力をつけさせる。
代表としての誇りと自覚。チームアイデンティティ。
みんなで作り上げていくと選手がまとまりやすい。

観ることで得た情報をもとに、技術を伸ばす。

褒めて育てる。認めて育てる。
モチベーションが上がる。自分を知る。気付かせる。

フリー練習で自立心を育てる。
時間の使い方。自分で解決させる。

競争して育てる。
ベテランと若手の融合。ライバル意識を持たせる。

組織を育てる。
チームのもろさを最小限に抑える。

観ることで得た情報をもとに、個性に応じた技術を育てる。

コーチは自分の責任を理解する。

まわりのサポート体制、選手、保護者を知ろう。
チームルールを決めよう。
自分(なり)のコーチングスタイル、アプローチ方法を考えよう。

自分が苦手だと思う人ほどたくさん話しかけよう。

スケーティングスキル

詳しい方法については動画を提供(USB)

専門用語は小学低学年から正しくどんどん使うべし

インエッヂ、アウトエッヂ、トップハンド、ボトムハンドなどアイスホッケーの専門用語は、正しく教え、どんどん使う。そうすると外国人コーチに教わるときに自然と理解できるようになる。また、時間短縮にもなる。(上の右手が・・・と言われてもハンドによって左手が上に来る子もいる)

蹴るのは横!!

ななめうしろと言いたくなるが、あくまで「横に蹴る」ことが大事。だからアイスホッケー選手はお尻が大事。スクワットなどで鍛えるべし。

スケーティングドリルは大げさにやるべし

エッヂの使い方を教えるときは動きを大きくする。練習も大きく大げさなんじゃない?くらいでOK。そうすると試合でちょうどいい動きになる。

スケーティング理論はどれか一つ、ではなく、いいとこどりでOK

今は世界中のいろいろな理論の練習方法を動画で見られる。良いと思ったものは取り入れる。
(学ぶ姿勢も大事)

シュートの種類を増やす(変える)ことができれば、ゴールの確率が増える!

シュートの種類、言えますか?

スラップ、スイープ、スナップ(ヨーロピアン)、バックハンド、ワンタイム、クイック(ノースアメリカン)

ゴールに向かうレーンによってそれぞれの種類を使い分けできると最高。

低学年で教えるべきシュートは?

スイープシュート、バックハンドシュート、そして・・・

スラップシュートも低学年からしっかり正しく教えてOK。

なぜか?
*バランスやタイミングなどコーディネーションが必要。一番伸びるのが小学生の年齢だから。(中学生→心肺能力、高校生→筋力 がのびる)

*スラップが上達すると、スイープも上達する。下半身の移動、重心の移動が同じだから。

カナダの子どもたちはスティックが短めの傾向にある

なぜか?
スティックの長さによって、シュートに有効な長さ、ハンドリングに有効な長さがある。
1試合でシュートを打つとしても1人3本程度。O本の子も多い。だったら、ハンドリングやパックプロテクションに有利な長さにしたほうが良いのでは?という考え方から。

ハンドリングに効果的な長さは鎖骨から鼻の下の間。ほとんどの子が鎖骨周辺に合わせているそう。(みじかいっ!!)

オフィシャルとルール解説を聞いてのメモ・プチ情報

1・平昌五輪、日本の女子レフェリーが1名エントリーに残っている。

(これはすごい!選ばれますように!)

2・アジアリーグ、今シーズンは先シーズンに比べて20試合減。

(そんなに・・・そっかあ・・・)

3・大きなルール改正は4年ごと。オリンピックが終わってから!

今のルールは2014ー2018まで。平昌後に大きなルール改正があるかも。

4・1ピリオドの中で行われるフェイスオフは平均20回!(アジアリーグ)

ということは1試合で60回。多い、ですよね。だからフェイスオフは大事。もっと練習すべし。

5・ルールや試合運営上のことなら、どんどんレフェリーに言ってもらってOK!

「競技上のこと」であれば言うのは構わない。不平・不満ではなく、感情的にならずに。
同じ地域のレフェリーであれば、試合後(数日後がベスト?)、冷静になったときに、「あれはどうして反則なんですか?」とお互いに話し合うことも大事。レフェリーはコーチに対するリスペクト、コーチはレフェリーに対するリスペクトを持った上で、お互いの考えを話し合いましょう。

6・女子の「ボディチェック」、正式には「イリーガル・ヒット」!

初めて知りました。ごめんなさい・・・笑。なんとなく聞いたことはあっても、ボディチェックとしか言ったことありませんでした。女子はボディチェック、つまりイリーガル・ヒットは禁止です。ボディコンタクトはアリです!その違い、わかりますか?
(聞かれて答えましたが・・・)
イリーガル・ヒットは直線的に相手の体にぶつかること。ボディコンタクトはパックを奪うために相手の体を押さえること(この書き方でいいのかな?)。レフェリーの間でも言葉で説明するのは難しい。正直なところ、女子でも五輪や世界選手権では「それ、ボディチェックでしょ?」と思うプレーがたくさんある。今度の平昌五輪をその視線でも観ていてほしい。

女子チームも、ルールを覚えるために勉強をすることが必要ですね。

その他、ルール改正点の説明やペナルティのキャンセルアウトの考え方など、たくさんたくさん説明していただきました。(川村さん、ありがとうございました!!)

そうだったのか~と今日初めて知ったことも。まだまだ勉強不足ですが、やっぱりアイスホッケーのお話は聞いていて飽きません笑。

また明日頑張りましょう。

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