今日から誰でも5秒でできる防災対策~アイスホッケーをしているときに大地震が起きたら?

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今日9月1日は防災の日だそうです。制定理由となった「関東大震災」は1923年9月1日に発生しているのですね。3.11の東日本大震災以降、地震や津波に対する意識は高まっていると思いますが、アイスホッケーをしている皆さんはいかがでしょうか。

私には娘が2人います。まだ小学生です。

「アイスホッケーの練習中に、もし大地震が来たら・・・?」

「津波が来ない場所にいたとしても、すぐ家に帰ることができるだろうか?」

と不安になることもあります。

そこでほんのちょっとだけ考えてみました。小さな子も中学生・高校生の子も、女子選手もご高齢のレジェンド選手も、今大会をしている大学生も、プロもアマチュアも関係なく、誰にでも、今すぐ、今日の練習から出来る防災対策です。

それがこちら!

エッジカバーを靴に・・・・・・

インッ!!

はい、たったこれだけです。5秒もかかりません。避難するときにすぐエッジカバーを付けられるようにするため、靴の中にカバーを入れておくのです。

「いやいやいや、大地震のときにエッジがどうのこうのなんて言ってられないでしょ!」と思うかもしれません。確かにそうです。本当に大きな地震が来たら、スケート靴なんて構っていられません。

そもそも、スケートリンクは頑丈な建物なはずなので、倒壊するほどの地震はそんなに来ないとは思いますし、来ないことを願うばかりです。でも、何が起こるかわからないし、何かが起こってからでは遅い、と思うのです。

この対策をするメリットとしては、次の3つを考えました。

・スケートを履いたまま避難するときにエッジの傷みをできるだけ少なくする。

・普段の練習から「カバー!カバー!」と探すことがなくなる(←これ、自分・・・w)

・カバーを靴に入れておくことで、すぐに靴を持って避難することができる。

(屋外に避難してスケートを脱いだときに自分の靴が履けます)

すると、この対策をするにあたり、同時に考えてみてほしいことが出てきました。

それは防具バックです。

東日本大震災のような大地震が起きたら、前述のように「防具バックなんてどうでもいいから!」となるかもしれません。

でも、おそらく、リンクは大丈夫だけど、一刻も早く自宅もしくは親族のいる家に戻りたい、避難したい、という状況になるかもしれません。逃げるよ、まずは移動するよ、となったときに、特に低学年の子は親の補助が必要です。

防具を着けたまま、スケートを履いたまま避難すると想像してみてください。

靴は控え室の防具バックのところに揃えておくことが普通ですが、果たしてそれで大丈夫かなという疑問もわいてきます。控え室が遠かったら?戻る時間は?

控え室に脱ぎっぱなしの着替えや、大事な財布が入ったリュックなどを防具バックに入れる時間があるかどうかもわかりません。

と考えると、

前もって自分の荷物を中に入れておいて、チャックも閉めておく。

エッジカバーを入れた靴はすぐそばに置いておく。

そうすると、あとはエッジカバーを付けて、防具バックをサッとかついで避難するだけです。

例えば、こういう感じにぐちゃっと置いてある防具バックを・・・

スッキリ♪

(あ、スティックはどうしましょう。持てるかな?大丈夫ですか?)

このちょっとした対策を取ることで、普段の練習時や試合のときにもメリットが生まれます。

それは、控え室を広くキレイに使えるようになることです。

控え室がないリンクでも、ベンチに個人の荷物が少なくなり、次の練習枠で使う人もお互い気持ち良く使えます。

さらに、整理整頓がされているので、練習や試合に気持ちよく集中できる!かもしれません。(↑むしろこれが選手にとっては大事なこと)

強いチームや強くなるチームの選手は、

着替えはちゃんとたたむ(防具バックに入れる)、

防具バックは通路の邪魔にならないようにするなど、

控え室をキレイに使うことが多いなと感じています。

整理整頓されていることは、そのまま防災対策にもなっているのでは?と気付きました。

仙台のリンクには控え室がありません。リンクサイドにあるベンチに座ることになりますが、個人の荷物が占領してしまいます。いつもなんだかごちゃごちゃしていて、「う~ん・・・」と思っていました。

みんながお互いに気持ち良く使える上に、防災対策にもなっているとしたら、もしかしたらとても必要なことなのではないか?と考えたので、こうして書いてみることにしました。

私は防災に詳しいわけではないし、リンクの管理者でもありません。ここに書いた、「靴をそろえる」とか「荷物をバックに入れる」は正直当たり前のことだと思うし、「当たり前にできるようになってほしいこと」の一つです。

ですので、逆に、リンク側としてはこうした対策をしているよ、避難のときはこうしてね、とか、ウチの地域ではこうしているよ、というのがあったらぜひ教えていただきたい!と思っています。(エッジカバー、もうすでに靴に入れてたよ!という方も・・・笑)

私は中学生の頃、八戸で三陸はるか沖地震を経験しました。新井田インドアリンク(現:テクノルアイスパーク八戸)で練習試合をしている最中でした。大きな揺れが来て、「地震だ!」と叫びましたが、試合に夢中になってベンチからの声が届かない選手もいました。

天井の照明が大きく揺れ、後から気付いたことですが、壁も落ちてきていました。私はゴールを上げるところの下に空間があったので、そこに隠れた気がします。当然ですが試合は中止になり、それこそ防具を着けたままリンクを出て、自宅は海に近かったので家族と高台へ避難した記憶があります。

東日本大震災のときは、帯広での全日本選手権の最中でした。自分たちのチームは試合後だったので、移動のバスのテレビで中継を食い入るように見ていました。

(この頃に関しては、こちらのコラムで書いています)

もしまた、大地震が起きたら。

もし、アイスホッケーの練習中に大きな地震が来たら。

私が思いついたことはもしかしたら的外れかもしれないし、もっと良い方法があるかもしれません。地震時の対応をもっと突き詰めて検討していくと、他に考えなければならない問題も出てくるかもしれません。

でも、まずは防災の視点で考えてみることも大事かな~?と思って書いたのですが、いかがでしたでしょうか。

リンクでの避難方法や連絡先の確認など、できることから。

この先、この先ずっと、スケートリンクで犠牲になる人や子どもたちが出ませんように。

*三陸はるか沖地震・・・1994年、年末の12月28日21時19分に三陸沖で発生。M 7.6。八戸の震度は6。市内パチンコ店で2名の方が亡くなりました。

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コメント

  1. 清野勝 より:

    備えあれば憂いなし。
    大地震はいつか必ず来ます。
    試合や練習中にも起りうることを想定して選手も指導者も一考するべきですね。

    • i.ayumi16 より:

      清野さん、コメントありがとうございます。先日、指導員養成講座で他の方々にも聞いてみたところ、特に何も、という感じでした。使用するリンクの避難経路確認や保護者への連絡確認などはすぐできるので、まずはできることからですね。