語彙力を付けて表現の幅を広げたいときのコツ〜ことばのデッサン力をつける〜

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ゼロからはじめるライティング講座を受講した皆さん、

こんにちは。

 

「文才がなく文字・言葉の幅がないので、何か参考にしているものは?」

 

今日はこのご質問について考えてみたいと思います。

 

まず最初に、

この質問をしてくださった方に一言。

 

言葉の幅がない。

 

・・・本当に?

 


(しつもんメンタルで大事にしているしつもんです)

 

この質問文を読んでいて、ふと思ったんです。

 

「言葉の幅がない」というその表現、

とってもいいと思います!!

 

なぜなら、私の中では

「語彙力がなくて」

「ボキャブラリーが少なくて」

という単語は思い浮かぶものの、

「言葉の幅がない」という使い方はあまりしていなかったからです。

 

言葉の幅。

表現の幅。

私も広げたいです。

 

さて、どうすればいいと思いますか?

 

 

今朝読んだ本の中に、そのヒントがありました。

 

読んだ本は

 

「ついやってしまう」体験のつくりかた

人を動かす「直感・驚き・物語」のしくみ

玉樹真一郎 ダイヤモンド社

(Amazonにとびます)

 

 

あの「Wii」を企画開発した担当者による

体験デザインのつくりかたを指南する1冊。

ライティングとは全く関係ないように思いますが、

この中に、次のような文章がありました。

 

 

というわけで、ここであらためてマリオをじっくりと観察してみましょう。マリオの様子、マリオから読み取れる情報をことばにしてみてください。ちなみに僕(筆者)は、観察してことばにする作業をことばのデッサンとよんでいます。

 

ことばのデッサン!!

直感で、「いいことばだな」と思いました。

 

マリオ(と思われる絵)をじっと観察して、ことばにしてみると、

赤い。(その本の中では赤くなっています)
右を向いている。
立っている。

ゲームの中のマリオを想像すると

ヒゲが生えている。
帽子をかぶっている。

といったことばも浮かぶでしょう。

 

デッサンとは、立体的な対象物をじっくりと見て、見たままの形や陰影を、鉛筆やペン、コンテなどを使って紙に描くことです。

https://oekaki-zukan.com/articles/4008 より引用)

なるほど。

どうしてもデッサンというと、美術部を思い出して

「絵」を想像してしまいますが、

それを「ことば」でしてみる。

それが「ことばのデッサン」だというのです。

 

 

今、目の前にあるものを観察し、

「ことば」で表現してみる。

これなら、電車に乗っているときでも、

家にいるときでも、これならどこでもできます。

 

ちなみに今わたしの目の前にあるのは

観葉植物の置物です。

これをことばでデッサンしてみると・・・

 

ガラス製の四角い容器に入っていて、

キューブ型で可愛らしくて、

中には茶色と白の石のようなものが敷き詰めてあり、

ポトスのような茎と葉の形をしたものです。

ガラスキューブの下には紫(パープル)の敷物。

花をイメージして作られたもののよう。

 

ああああ、ゼーハーゼーハー(いや、動いてはいないけれど)。

脳が活性化したのがわかります。

一生懸命考えました笑。

そして、

紫を英語でいうとなんだっけ?

え、この茶色と白の石のようなものは本当はなんて言うんだろう?

この植物の名前、本当はなんだろう?

と新たな疑問も浮かんできました。

そう、この作業を繰り返すことが「言葉の幅」を広げること。

 

語彙力がなければ、そもそも物を考えられない。

言葉を知らなければ、深い思考はできません。

山口拓朗(伝える力【話す・書く】研究所所長)

 

言葉や表現の幅は、思考の深さに通じています。

少しずつ少しずつ、増やしていけたらいいなと思います。

 

 

言葉を知るために、

何をしますか?

 

 

名言でご紹介した山口拓朗さんのこちらの記事も参考になります。ぜひ。

「言葉を知らない」では深い思考ができぬ。語彙力を伸ばす大切な習慣――“文章術のプロ” 山口拓朗さんインタビュー【第4回】

 

目の前にあったのはこちら。
うーん、
ことばのデッサン、難しいけど楽しい!笑

 

 

ちなみに。

「つい」の著者である玉樹くん。

1回も話したことはありませんが、実は高校の同級生。

敬意を込めて、熟読します!

 

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