「どんなときも選手の成長に視点を置く」【コーチングとスポーツの価値】好奇心ドリブンな生き方/ゲスト三枝大地さん・受講録

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ちょっと間が空いてしまいましたが、

今日は受講録を。

6月14日(日)、藤代圭一さんが行っているラジオ対談に参加しました。

内容はこちら↓

限定30名
【コーチングとスポーツの価値】
好奇心ドリブンな生き方/ゲスト三枝大地さん

三枝大地さんがどんなお方かというと・・・

三枝大地さん (サエグサダイチ) さん

バレーボール指導者。
中学時代は市内4校中4位の補欠、0勝。
高校時代も県大会出場はなし。
けれど、人一倍バレーボールと育成への想いがあり、海外での監督経験、また女子U20ならびにU23など、あらゆる年代のコーチを歴任し、いまに至る。
現在率いているU18日本代表チームではアジアユース優勝(2014,2017,2018)、世界ユース9位(2015)、5位(2017)、5位(2019)、Cornacchia World Cup in Italy(2019)優勝など輝かしい成績を誇る。

以前受講した

「Athlete Zoo – beyond 2020 -vol.7『プロランナーから学ぶスポーツ哲学』」

でもゲストとして参加していて、

コメントの一つ一つがとてもためになる方でした。

もっとお話を聞いてみたい!と思っていたところに、

まさにタイムリーなお知らせが。

藤代さんのラジオでゲストとして呼んでくださることを知り、

限定30名というのですぐに申し込みをしました。

今回もあっという間の2時間・・・

30年以上スポーツに関わってきましたが、

これまでの価値観がぐらぐらぐらぐらと揺らぎ、

「あの頃の自分に聞かせてあげたかった・・・」とまたもや思いました。

そこで今日は、

「心に響いた三枝さん語録・ベスト5」をご紹介したいと思います。

第5位(ででん♪)

10本ミスをした。じゃあ11本目もミスするのか?
もしかしたら、100本決まる1本目になるかもしれない。
そこに挑戦する気持ちを持てるかどうか。

この言葉は対談の最後に出てきた言葉です。

私の頭の中ではドリカムの「何度でも」が自然とかかり、

三枝さんのドキュメンタリー番組が出来上がっていました。

ミスが続いても、次がある。

お話の中盤にも、

「何が起きても学びを得る。失敗というのはない」

という名言も。

選手には失敗とは思わない姿勢を伝えてチャレンジできる環境作りをし、
(詳しくは後ほどご紹介)

指導者自身も失敗とは思わず次につなげる。

「挑戦できる気持ちを持てるかどうか」

まさにアスリートを育てる指導者の一言でした。

第4位

「成長せえよ、俺も頑張るから、と選手には言う。

そのあとにこう言うんです。

でもな、俺も成長するからお前は絶対俺に追いつけん。

追いつけるもんなら追いついてみい。」

指導者こそ成長せなあかん、というお話。

同じようなお話は聞いたことがあっても、

なんというんでしょう、この、

「追いつけるもんなら追いついてみい」と言ってるその姿を想像したら、

三枝さんがどどーーーーーんと立ちはだかる漫画の構図が浮かんできました。

(イラスト:あゆみん)

子育てをしているとひしひし思うのですが、

子どもは親を本当によく見ています。

見てほしくないところを見ているし、

真似してほしくないところは余計に真似してしまったり。

指導者と選手も同じだと思うのです。

言うことだけ言って、態度や行動が伴っていないと、

選手は敏感にそれを感じます(私はそうでした)。

この日も三枝さんは自信を持ってこの言葉をおっしゃっていて、

選手として指導されたことはありませんが、

もう、「ああ、この人にはついて行きたい」と感じてしまいました。

指導者こそ成長する。

追いつけるもんなら追いついてみいと言えるくらいに。

指導者や親という括りに限らず、この姿勢を忘れない大人でいたいなと思いました。

 

 

第3位

今できないことにチャレンジして失敗することが大事。

ここでは失敗を評価する、と伝える。

 

「心理的安全性」という言葉をご存知ですか?

私はこの日初めて知ったのですが、

チーム作りには欠かせない考え方です。

 

選手がどのくらいの力を持っているかは知っている。

知っているから代表に呼んでいる。

できることをするのではなく、

できないことにチャレンジして、失敗することが大事。

失敗した後にどうするか。

失敗した後に成長がある。

ここ(代表)では失敗を評価すると伝えます。

ただし、同じ失敗を繰り返すのはダメ。

違う方法でやってみる。そしたらまた違う失敗をする。

でも、それでいいんです。

失敗の仕方が変わることが成長の証です。

 

スポーツの場面で選手としてよくあるのが、

失敗したらどうしよう、という不安。

もしここで失敗したら得点できずにチームが負けてしまうかもしれない。

ここで失敗したら、もう試合で使ってもらえないかもしれない。

そのような不安があっては、自分の力を100%出すことはできません。

代表チームをスタートさせる時、

まずは「心理的安全性」を高めるようなことをして、

(チームビルディング)

わからないことはわからないと言える環境を作る。

失敗しても大丈夫、それが評価されるということを選手たちに理解してもらう。

そのような場ができてこそ、選手もチームも成長していく。

 

ああ、ほんと、20代・30代の頃の自分がこの考え方を知っていたら、

若い選手をもっともっと伸ばせたかもしれない・・・

ぐぬぬぬぬ・・・

 

指導者として関わるみなさん、ぜひ参考にしてください!

 

 

第2位!

<海外での交流試合で、リベロを連れていかなかった>

集まった選手「・・・え?誰がリベロ?」

三枝さん「リベロ必要か?みんな順番に回すから」

 

予想外の行動で変化が起こる、という内容のお話だったのですが、

もうこれ、バレーボール指導者にしてみれば、

「そんなんあり??」という場面ではないでしょうか。

アイスホッケーにはリベロというポジションがないのでちょっと違うかもしれませんが、例えるなら、

「え?センターいないじゃん。みんなウイング。センター誰やんの?」

という感覚かなと思います。

 

リベロをみんなに経験してほしかった。

(そのポジションも)好きになってほしかった。

三枝さんの意図と意志がはっきり表れているエピソードだなと思います。

 

選手が成長するために必要なことは何か。

チームとして成長するためにどうすればいいか。

考えて考えて、考え抜いて、行動に移す。

指導のベースがしっかりあってこそ、

こういったアレンジもできる。

三枝さんに教わった選手たちにぜひとも感想を聞いてみたくなりました。

 

そして・・・

第1位は・・・

 

「僕は勝負師だとは思わない」

 

えええええええーーーーーっ

 

何度振り返ってみてもこの言葉は衝撃的です。

U18とはいえ、育成年代とはいえ、

「日本代表監督」です。

私の価値観では、

「結果にこだわる」

「勝負にこだわる」

のが当たり前だと思っていました。

それが、三枝さんは違ったんです。

 

どんなときも、僕は選手たちの成長に視点をおきます。

試合で接戦の時、

ここで選手たちが自分たちの力で1点取ったら成長できるなという瞬間に、

相手がサーブミスをすると、

「もう1回打って」と思ってしまう。

相手のミスで1点入ってしまったら、選手の成長につながらない。

 

いや・・・ほんと・・・

そこまで考えているのかと驚きました。

 

そして、

選手の成長に視点を置くといういろいろなエピソードをお聞きして、

思いました。

 

ああ、あの頃のみんな、ごめん。

勝ちにこだわっていた自分。

どうしても勝ちたかった試合。

若い選手を試合に出してあげることができなかったあの日。

 

後輩たちとプレーした日々が走馬灯のように蘇りました。

 

あの時はあの時で、間違ってはいなかったかもしれない。

勝ちにこだわるからこそ良かった部分もあったかもしれない。

 

でも、でも・・・

 

選手の成長に視点を置いていたら、

もっと違う試合ができたのではないか?

もっと違うチーム作りができたのではないか?

と今なら思うのです。

 

大会や試合の数がもともと少なかったり、

トーナメントしかなかったり、

スポーツを取り巻く構造的な問題もあるでしょう。

結果がすべて。

それも一つの考え方です。

 

でも、「どんなときも選手の成長に視点を置く」というのも

また一つの考え方。

 

 

このスタイルで行きながら、

最低限の結果をクリアしつつ、

最高の結果を出していくことが必要です。

 

たとえどれだけ素晴らしい事だったとしても、

結局、口だけで結果が伴っていなければ

説得力、発信力にならないからですね。

 

だから、「今勝つために」ではなく、

選手の成長、将来の益々の活躍を第一にしながら、

第2に誰もが納得する結果を追求するという感じでしょうか。

そんな感じで考えています。

 

後日三枝さんと連絡を取った際、

そのようなお話もしてくださいました。

 

「僕は勝負師だと思わない」

だからと言って、結果を求めないわけでもないし、

求めないわけにもいかない。

 

結果を求めるからこそ見えてくるものもあります。

 

成長に重きを置きつつ、

結果も出していく。

 

このバランスが大事なのだなと感じた一言なのでした。

 

 

 

ここに挙げたベスト5以外にも、お伝えしたい言葉やエピソードがたくさん!

ご興味ある方はご連絡ください。

おしゃべりしながら一緒に振り返りましょう。

(三枝さんにも見ていただいた備忘録の資料があります)

 

 

 

三枝大地さん、藤代圭一さん、

貴重なお話をありがとうございました!!

 

 

 

あなたは、どんな信念を持っていますか?

 

 

 

 

 

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