それは、すでに悪の王ハンドバッドにのっとられていた。
3025年、アイブロンド星。
その悲劇は、ある日の真夜中だった…。
まずしいけれど、元気いっぱいのシェロムが、1人でたき火をしていた。
「お父さんとお母さんは仕事で死にそうなくらいはたらいているのに、
なぜお金がもらえないんだろう…。」
さびしさのあまり、シェロムはこごえながら、1人でスケッチブックに父と母を描いた。
「でも、ぼくもはたらけば、お金がもらえるかもしれないな。」
そう元気いっぱいのシェロムでも、家もなくて友だちもいない。
家ぞくでさえ、1ヶ月も帰ってこない。
そんなにこどくなのに、かわいそうだと思ってくれる人もだれ1人いなかった。
そんなとき、誰かの声が聞こえた。
「…ルオ…ジュビ…デマンド…ブラックアイ…シュビオ!」
とつぜん、かみなりがゴゴゴゴ…ゴゴゴゴ…ゴゴゴゴ…ゴゴゴゴ…!!となった。
シェロムがかみなりがした方向に走って行くと、
そこには、悪の王ハンドバッドが姿をあらわしていた。
その後ろには、つえと黒いマントをつけた男が1人いる。
顔は白い仮面でかくしている。
その男は消えさり、ハンドバッドは町へ向かった。
…アイブランド星をのっとりに行ったのだ。
シェロムはそのとき9歳。なみだをながし、ゆっくりと町へ向かった…。
*
そして今、シェロムは14歳。
ただにげていた。
走りつづけていた。
おそれていた。
そしてやっと足をとめ、たおれて気をうしなってしまった………
「これはあなたの物よ。エクサイムソードというの。一生大事に使ってね。」
なつかしい、なくなったひいおばあちゃんの声。
だれよりもやさしい人だった。
シェロムは目をさました。
「ゆめを見ていたんだ。」
だが、シェロムの右手には…
ゆめの中でひいおばあちゃんかにもらった、エクサイムソードがあった。
シェロムはエクサイムソードを見つめながら、言った。
「みんなをたすけて、ともだちになりたいなあ。」
そういったとたん、エクサイムソードから炎がはなたれた。
シェロムがエクサイムソードをぶんっとふりおろすと、
でてきた炎がさっきよりも大きく、そしてはげしくはなたれた。
エクサイムソードはシェロムのゆうきと動かし方であやつれるのだ…。
シェロムは、14さいの男の子。
そして今、シェロムは、ゆうきあるりっぱなきしになるためのだい一歩をふみだし、町にむかったのだった……。

* * * *
自宅で書類などを整理していたら、
何年か前に書いたであろう、長女の作文が出てきました。
(長女は今年小学5年生です)
学校に提出するわけでもない、
家で好きに書いたもの。
大事にとっておいたのですが、
改めて読んでみると、親バカですが、これ、すごいなと。
記念にアップしておきます。
(これで今日もブログ継続クリアとか思って、、、、マス、はい。)
子どもの可能性は無限大。
さて、私の可能性はどうだろう?
刺激をくれた娘に感謝です。
I’m proud of you!